よく小学国語教材でお問い合わせをいただく質問を下記にまとめました。お問い合わせいただく前に是非こちらをご覧ください。
●漢字の字形について
Q 「とめ」や「はらい」などの形が違うものがある。どちらが正しいのか教えてほしい
例)「今」の四画目、「園」の十二画目、「返」の四画目の字形
「弟」の七画目は六画目に対して突き抜けるのか、突き抜けないのか
A 弊社のドリルなどの「活字」は、戦後に文部省(当時)が定めた「標準字体」をもとにしたものを使用しております。しかし、標準字体とはその字体以外の字体を誤りとするものではなく、児童の書く文字を評価する際には、活字のデザイン上の差異や活字と筆写の楷書との関係なども考慮することが望ましいとされています。
教科書では、「標準字体」を参考に、教育上の配慮のため独自の字形を作成していることがあります。手書き文字ではそういった独自の字形に対応した文字を、弊社の教材でも使用しておりますが、問題文などの活字は標準字体を使用しております。
「とめる」か「はらう」どちらの形が正しいかにつきましては、どちらも正しい字形でございます。「小学校学習指導要領解説国語編」によりますと、字形の違いは「デザインの差異」となっております。ただ、ご指導の際には、教科書に合わせた形がよろしいかと存じます。
Q 「喩」の十一・十二画目の字形が「刂」となっているのはまちがいではないか
A 一般的な活字では「喩」を用いることが多いですが、教科書やドリルで使用している「く」の部分が「刂」となっている形も間違いではございません。文化庁の示しております「常用漢字表の字体・字形に関する指針」におきましても、「手書きの楷書の習慣に倣った字形」として挙げられております。
デジタル機器の普及に伴い、多様な字体・字形に触れる機会が多くなっておりますが、学校で漢字を学習する際は、教科書に合わせた形で指導を行われる場合が多いため、弊社のドリルではお使いの教科書の形に準じたものを使用しております。
●句点について
Q 句点「。」をつける基準を教えてほしい
A 句点について、教科書では文末に句点「。」をつけるという記載がございますが、実際に何をもって文とするかという点については諸説あり、定義が決まっておりません。
よって、弊社の教材では弊社独自の編集方針に沿って、句点「。」の有無を決めておりますが、これは採点の基準を意図したものではなく、普段の学校のご指導に沿った書き方を推奨しております。
●既習漢字の平仮名表記について
Q 既に習った漢字が平仮名になっているのはなぜか教えてほしい
A 漢字問題では、同一ページ内で出題している漢字の解答がある場合、平仮名で表記し、解答が分かってしまうことを防いでおります。そのため、既に学習している漢字が平仮名で表記されている場合がございます。