5月13日(土)に、明日の教室デュオセミナーが開催されました。
鈴木恵子先生(元静岡県小学校教諭)と宇野弘恵先生(北海道小学校教諭)をお迎えして、
3部制のセミナーとして実施されました。
それぞれ「日常」「行事」「授業」での児童との関わりや
大切にされていることについてお話いただきましたが、その際の様子をお知らせいたします。
「明日の教室」デュオセミナー第1回 開催報告
デュオセミナー開催のご報告
セミナーの様子(レポート:立命館小学校 吉川裕子先生)
5月13日(土)明日の教室は、鈴木惠子先生・宇野弘恵先生を講師にお迎えしました。
お二人が日常の関わり、行事、授業でそれぞれ大切にしていることをテーマに、
具体的な教室や授業の様子などを通してお話されました。
宇野先生 | 鈴木先生 |
(撮影:平井良信)
子どもたちの可能性を信じ、良さを見つけ伸ばしていこうとする「枠」を示し、
行事でも見栄えにこだわるのではなく子どもたちが自分たちで考えて判断し解決する場面を大切にしている、
先生が見つけた良さを価値づけ、学級通信などで子どもたちに伝えていく、
問題が起こった時がチャンスであり問題を排除するのではなく悩んでどうしたか考える機会としている、
子どもたちは大人の逃げやきれいごとに敏感なので、いつも真剣に向きあっている、など
お二人の先生が大切にしていることや信念・思想には共通するところが多くありました。
左から宇野先生、鈴木先生、糸井先生
(撮影:平井良信)
糸井登先生を交えた鼎談では、事前に打合せはなかったとのことでしたが、
まるで相談されていたかのように、重なる部分が多かったです。
その上で、お二人の先生が自然体でご自分のキャラクターを生かして子どもたちの良さを受け止めることで、
子どもたちがより自分の良さを発揮できるような雰囲気の教室ができていくのだと感じられました。
また、その信念・思想は、日常・行事・授業とすべての活動、
子どもとの関わりの中で一貫して大切にされてこられたことが語られました。
「教室を明るく」「子どもの可能性を信じる」というお言葉の通り、
お二人とも和やかで優しい雰囲気の中に、凛とした芯の通った姿勢が共通していました。
講座を通して、いつの時代も大切なことは変わらないと思うとともに、
分かったつもりのことを常に続ける難しさを感じました。
頭では「子どもたちの可能性を信じる」ことが大切だと思っていても、
実際には日々のちょっとした対応の中に「信じられていない」瞬間が現れてしまう。
お二人とはレベルが違っても、目の前の子どもたちと向かい合い、
自分の指導を問い直すことを続けていくしかないのだと思いました。